議事録(第五-六回目)
先週行われた二回の勉強会を経て、SICPの第一章を読み終えることができました。「微分するとはどういうことか」「不動点とは何か」という数学的な事柄についても理解を少し深めることができました。特に最終問題の模範解答を見た時の驚きはかなり大きいものでした。この本で繰り返し述べられている「抽象化」という概念を、普段の仕事上にも活かせることを心掛けていきたいと思っています。
前回の勉強会の最後に、第一章で我々は何を学んだのか(Schemeの文法以外)ということを先輩がまとめていたので、それを以下に羅列します。
- normal-order evaluation(正規順序の評価)とapplicative-order evaluation(作用的順序の評価)
- substitution model(置換えモデル)
- black-box abstruction(ブラックボックス抽象)
- アルゴリズムや数値計算
- 計算複雑性・数学(離散数学)
- lambdaとenvironment(変数の有効範囲・束縛)
- higher-order procedure(高階手続き)
- 不動点(fixed point)
これらのことは、今はそれぞれバラバラに説明されていて、個々のつながりなど見えない状態ですが、いずれつながってくるのだと先輩が言っていました。不動点に関することなど、高階手続きを説明するためのネタとして使われているだけだと思っていたので、これらがどういう風につながっていくのかを楽しみにしながら、第二章以降に取り組んでいきたいと思っています。